純正仕様フィルム+ガラスタッチパネルを販売開始
当社はこのほど、車載純正仕様のフィルム+ガラス高透過低反射タッチパネルの受注活動を開始しました。
車載用途、特にライン純正用途タッチパネルは高耐熱性が求められ、使用温度範囲 -30~85℃、保存温度範囲-40~95℃と厳しい仕様により、耐熱性の高いガラス+ガラスタッチパネルが採用されています。そのため、廉価で耐熱性のあるフィルム+ガラスタッチパネルの製品化が市場から強く望まれていました。
新製品はフィルム+ガラス構成でありながら、構造を改良することにより耐熱性を上げ、ライン純正用途にも対応が可能となりました。
また、車載用ディスプレイは使用環境がアウトドアに近いため、外光の反射の影響によりディスプレイの視認性が大きく劣化します。
そのため、ディスプレイに搭載されるタッチパネルにも低反射の製品が要求されます。
従来は、反射を下げるためにタッチパネルに偏光板等のフィルムを貼り合せ、タッチパネルの内部の反射を吸収することにより低反射を実現していました。
新製品は、偏光板を使用せずフィルム及びガラスの透過率、反射率を改良することにより、偏光板を使用したタイプと同レベルの反射率7%まで改善することが可能になりました。
透過率は、偏光板を使用したガラス+ガラスタッチパネルの75%と比べ、87%と10%以上向上しています。
今後、搭載モデルが増えるタッチパネル付きライン純正カーナビゲーションに、廉価なフィルム+ガラスタッチパネルの搭載が急速に進むことが予想され需要拡大が期待されます。
本製品は、フィリピン工場で月産10万台を生産していく計画です。
発表日 | 2009/5/12 | |
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リリース番号 | 857tp | |
製品名 | 純正仕様フィルム+ガラスタッチパネル | |
特長 |
1) ガラス+ガラス偏光板タイプに比べ低コストでの提供が可能です。 |
主な仕様 |
使用温度範囲 | -30~85℃ |
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保存温度範囲 | -40~95℃ | |
透過率 | 84~87% | |
反射率 | 7~11% | |
入力荷重 | 0.05~1N | |
直線性 | X側±1.5% Y側±2.0% | |
ヘイズ値 | 7% | |
表面硬度 | 2H | |
ゴム打鍵寿命 | 100万回以上 | |
用途 | カーナビゲーション | |
生産能力 | 月産 10万台(5インチ換算) | |
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